為替相場から世界を読み解く

FX取引などでは、通貨を銘柄にして投資取引を行っていますが、この通貨の売買取引が行われているのが外国為替市場になります。

通貨売買を行う以上は、この外国為替市場の為替相場のレートの変動を見逃すことはできず、通貨を銘柄にした投資取引ではこの為替レートの動きを読み解くために様々な分析手法が用いられています。

この分析手法の中でも、刻々と変わっていく世界の情勢に対して常に最新で豊富な情報量を入手し、それの関連性から為替相場の動向を見ていこうというものが「ファンダメンタル分析」と呼ばれている手法になります。

ファンダメンタル分析とは、通貨を発行している国や地域の経済の状況や、国政の動向、近隣や関連する諸国との関係性やパワーバランス、また、テロや戦争といった地学的リスクや、台風や地震、寒波などの自然災害などの影響を鑑み、そこに絡む世界中の投資家の売買心理を元に、外国為替市場の全体の動きの傾向や、為替相場の変動、通貨間の取引きの流れなどを読み解いていく分析手法になります。

こうしてみると、ずいぶんと難しい事のように思われますが、経済社会の上で成り立っている私たちの生活の全てが、実はファンダメンタル分析の一考になる事象になっており、日々流れるニュースや新聞などからの情報でも、そうした事は読み解けるのです。

例えば、ガソリンの値段が上がってガソリンスタンドに車が殺到して大渋滞、というテレビのニュースが流れたとします。
これをファンダメンタル分析を用いて考えると、円が高くなる可能性がある、という分析を行うことができ、そのニュースの終わりに為替市場の円相場で円高になった、というトピックが流れれば、やはりこの二点は関連性がある可能性があると考えることができるのです。

ガソリンが値上がりする要因には、原油価格の高騰が考えられ、そのおおよその産出国である中東諸国の治安の不安定さや、中国などの新興国などの需要増の影響などにより、大きく変動する可能性があります。
こうした事から考えると、原油価格に対しての大きな変化があり、それが不安要素につながるおそれがあるため、原油を対象に資産運用されている資金が為替相場に流れてくる可能性があり、通貨の個性として安定性の高い通貨であると知られている円が、その回避先として買われ、結果として円が高くなっていくだろうという分析が立つのです。

また、実例としては、現在の中国の経済の動向が注視されています。
現在の中国は、北京オリンピックの終了や、不動産のバブル高騰の揺らぎなどにより、その高度経済成長に停滞が見られ始めています。

このまま中国の経済がバブル崩壊を起こすと、世界経済が大きく低迷することが予見されていますので、投資リスクを避けるためその資産や通貨の回避先として、日本の円が回避通貨として買われる可能性が高いのです。
日本の円が買われれば円高になるために、日本国内は物価が上昇するインフレ状態に突入することも考えられます。

このように、ファンダメンタル分析を用いることにより、今後の通貨の動向などを読み解いていくことができるために、こうした小さなニュースであっても関心を持って見ていくことも、投資取引を有利に行える要素として働かせることができるのです。